会長あいさつ
樹木の芽吹きに嬉しさを感じる季節となりました。皆様には、厳しい医療環境の中、患者・家族に寄り添い温かい看護をしていただいていることに心より感謝申し上げます。
当協会では、地域医療構想も視野に入れ日本看護協会・行政と連携を図りながら、看護職の役割を最大限に発揮できますよう労働環境の整備や看護の専門性と質向上の支援など、より一層、注力してまいりたいと思っております。
さて、日本看護協会は、「看護の将来ビジョン2040」を8月に策定しました。~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~とし2040 年に向けて看護がめざすものとして1. その人らしさを尊重する生涯を通じた支援 2. 専門職としての自律した判断と実践 3. キーパーソンとしての多職種との協働の3つを揚げています。また、高齢化のピークを迎え社会・医療の大きな変化が予想される2040 年に向けて、看護職一人ひとりが自らの実践について考える機会とするために、「これから私たちがすべきこと」として全国6ブロックで意見交換会を開催いたしました。
北海道・東北地区は、当協会が当番県であり全国に先駆けて意見交換会を実施いたしました。有識者として野原勝企画理事兼保健福祉部長から「岩手県の看護職を取り巻く現状・課題と2040 年に向けた看護職への期待」をテーマにご講演いただきました。岩手県の現状を具体的に説明していただき、参加者からは大変好評でした。その後、勝又浜子日本看護協会副会長の司会により野原勝氏と秋山智弥日本看護協会会長、そして相馬が鼎談を行いました。鼎談の中では、岩手県の実情を踏まえながら看護DX の推進・在宅医療の推進・看護教育などについて充実した意見交換会ができました。
現在、在宅医療が推進される中、看護職は、医療と生活の双方の視点からケアを実践しています。2040 年に向けて看護の担い手が減少する一方で高齢者の単身世帯が増加すると推計され、様々な社会変化を背景に、より複雑で多様なニーズへの対応がますます求められます。今後は、これまでの既存の枠組みにこだわらず発想を転換し、地域間での連携や看護専門職としてより高い自律性をもち多職種・他機関との連携・協働が必要となります。
そして、看護職が活躍する基盤となるものとして、看護職一人ひとりのウェルビーイングが重要であり、日々の看護実践にやりがいを実感し、心身ともに充実して働ける環境づくりとして多様で柔軟な働き方などに取り組んでまいります。また、「看護の原点」は不変であり、いつでも・どこでも・誰もが適切な看護サービスが受けられるよう保健・医療・福祉の視点から邁進してまいります。
2026 年の干支は丙午(ひのえうま)です。「元気に動けば新しいご縁やチャンスが広がりやすい」と言われており、いろいろな課題に対し皆様と共に前を向いて取り組んでまいりたいと考えています。
結びに会員の皆様のますますのご活躍とご健康を、そして、新しいことにチャレンジする年でありますよう祈念申し上げます。
公益社団法人岩手県看護協会
会長 相馬 一二三
